タイ・バンコクで見かける「猫が食べてはいけない植物」

タイ・バンコクで見かける「猫が食べてはいけない植物」

バンコクは街路樹だけでなく、コンドミニアムの植栽・屋台前の鉢植え・公園の花壇など、緑がとても多い都市です。一方で、猫が口にすると危険な観賞植物も“日常的にそこら中にある”のが現実。

猫は好奇心で葉をかじったり、毛玉対策のつもりで草を食べたりしますが、植物によっては口の痛み程度で済まず、肝不全や不整脈など命に関わることもあります。

ここでは「バンコクで遭遇しやすい(=街中の植え込みや鉢植えでよく見る)」植物を中心に、見分けポイント/危険な理由/起こりやすい症状をまとめます。
   

猫は“草食”ではありません

猫が草を食べる行動は珍しくありませんが、目的は「毛玉を吐きやすくする」「胃を刺激する」など諸説あります。だからといって、室内外の植え込みを自由に食べさせるのは危険です。

バンコクは観賞植物が豊富で、有毒植物が紛れやすい環境だからです。安全にさせたいなら、家では猫用のキャットグラス(エン麦など)を別途用意し、外の草は基本NGにするのが現実的です。
 

猫が食べてはいけない植物10選

1) キョウチクトウ

どこにある?:道路沿いの低木・生垣、施設の外構植栽で見かけやすい。
見分け:細長い葉、ピンク〜白の花が房状に咲く低木。
なぜ危険?: 全体に強い毒性。心臓に作用する成分(強心配糖体)で重症化のリスク。
症状の例:よだれ、嘔吐・下痢、腹痛、ふらつき、心拍異常など。
 

2) ソテツ(サゴヤシ)

どこにある?:コンドミニアム・ホテルの植栽、庭のアクセント。
見分け:硬い羽状の葉が放射状に広がる「ミニヤシ風」の植物(※ヤシではなくソテツ類)。
なぜ危険?:有毒成分で肝障害〜肝不全が問題になりやすい植物として知られる。
症状の例: 嘔吐、黒色便(下血)、黄疸、出血傾向、肝不全など。
 

3) ランタナ

どこにある?:公園の縁・空き地・道路脇、花壇(野生化もしやすい)。
見分け:小花がまとまって咲く(黄・橙・桃など)、葉を触ると独特の匂い。
なぜ危険?:猫にも有毒とされ、摂取で体調不良を起こし得る。
症状の例:嘔吐・下痢、元気消失、呼吸が苦しそう等。
 

4) ディフェンバキア

どこにある?:ビル・店舗入口の鉢植え、室内外の観葉植物。
見分け:太い茎と大きな斑入り葉(緑に白〜黄の模様)。
なぜ危険?:シュウ酸カルシウム結晶で口腔内を強く刺激。
症状の例:口の痛み、よだれ、嘔吐、飲み込みにくい等。
 

5) ポトス

どこにある?:フェンス沿い・吊り鉢・室内外の定番観葉。
見分け:つる性、ハート形の斑入り葉(黄〜白の模様)。
なぜ危険?:こちらも不溶性シュウ酸カルシウムで口が痛くなる。
症状の例:口腔刺激、よだれ、嘔吐、嚥下困難など。
 

6) フィロデンドロン

どこにある?:カフェ・ロビー・植栽の“映え”観葉として非常に多い。
見分け:品種が多いが、大きめで艶のある葉・切れ込み葉などが多い。
なぜ危険?:シュウ酸カルシウムによる口腔刺激が中心。
症状の例:口の痛み、よだれ、嘔吐、飲み込みづらさ等。
 

7) カラジウム

どこにある?:日陰の花壇、鉢植え(カラフルな葉で装飾用)。
見分け:赤・白・ピンクなど派手な葉模様。
なぜ危険?:不溶性シュウ酸カルシウムで強い刺激。
症状の例:口腔刺激、よだれ、嘔吐、嚥下困難など。
 

8) アロカシア

どこにある?:公園・水辺・大きな葉の景観植栽。
見分け:“象の耳”のような巨大葉。
なぜ危険?:有毒植物リストに含まれるグループ。
症状の例:口の痛み、よだれ、嘔吐など(シュウ酸カルシウム系で起こりやすいパターン)。
 

9) ハナキリン

どこにある?:家の前・店先の鉢植え(縁起物としても人気)。
見分け:トゲのある茎、赤〜ピンクなど小さな花(苞)。
なぜ危険?:乳白色の樹液(刺激性)が問題になりやすく、口や胃腸・皮膚や目を刺激する。
症状の例:よだれ、嘔吐、口周りの違和感、皮膚刺激など。
 

10) トウゴマ

どこにある?:空き地・道路脇で見かけることも。観賞用として植えられることも。
見分け:大きな掌状の葉、トゲトゲした実(種)。
なぜ危険?:種子が特に危険で、強い毒性成分リシンを含むとして注意喚起されている。
症状の例:口の灼熱感、嘔吐・下痢、重症では痙攣や腎障害など。
 

家に持ち込みやすい危険植物

  • エンジェルストランペット(Brugmansia/“Angel’s Trumpet”):熱帯の庭木として人気。全体に毒性があり、トロパンアルカロイド(アトロピン等)を含むとされます。
     
  • ユリ(Lilium/Daylily系):花束や切り花に混ざりやすく、猫では少量でも重篤になり得るため「別格」で注意が必要、という警告がよく出ています。
     

もし猫が食べてしまったら

  1. 口の中に残っている葉を優しく取り除く(無理はしない)。
  2. 吐かせようとしない(状況によって危険なことがあります)。
  3. 可能なら植物の写真・現物(少量)を確保して、獣医師に見せる。
  4. よだれ・嘔吐・ぐったり・呼吸が変、飲み込めない等があればすぐ動物病院へ。

植物中毒は「何を・どれだけ・いつ食べたか」で対応が変わります。迷ったら早めに専門家に相談してください。
 

バンコクでの予防策

  • 外出時に猫を歩かせるなら、植え込みに顔を突っ込ませない(ハーネスでも油断しない)。
  • ベランダ栽培は、上の10種を置かない(特にソテツ・キョウチクトウは避ける)。
  • 「草を食べたがる」猫には、外草ではなくキャットグラス(エン麦など)を室内で用意。
  • 引っ越し・模様替え・鉢をもらった時は、まず植物名を確認し、ASPCA等のリストで安全性をチェックする。
     

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