犬はキウイを食べても大丈夫?安全な与え方・量の目安・メリットと注意点

犬はキウイを食べても大丈夫?安全な与え方・量の目安・メリットと注意点

まずは獣医師に相談を。 とくに処方食・持病(糖尿病、腎疾患、消化器の持病など)がある犬は、新しい食べ物を与える前に必ず主治医へ相談してください。処方食中の犬は基本的に処方食以外の食べ物やおやつ禁止が原則です。
 

結論(要点)

  • 皮をむいた角切りのキウイを、健康な成犬に少量ならOK。 キウイ自体は中毒果物ではありません。
  • 最初はごく少量から様子見をしてください。与える頻度は時々のごほうびに留めること。
  • おやつ総量は1日のカロリーの10%以内を目安に。
     

栄養的なポイント(人ほどの恩恵は小さい)

キウイはビタミンC・食物繊維・カリウムが豊富。ただし犬は体内でビタミンCを合成できるため、人ほどのプラスは期待しすぎないのが現実的です。また、カリウムは比較的多めなので、腎疾患などで制限が必要な犬は獣医師に確認してください。
 

リスクと注意

  • 消化器トラブル:食物繊維と果糖が多め。与えすぎると軟便・下痢の原因に。最初は少量から。
  • 皮は必ずむく:毒性はないが粗繊維で消化しにくい。丸のみは窒息・腸閉塞リスク。
  • 種は通常OK:黒い小さな種は微量で小さく、通常は問題なし。ただし丸のみ防止のサイズにすること。
  • アレルギー可能性:口周りの腫れ・掻痒・嘔吐などがあれば中止し受診。
  • 持病への配慮:糖尿病や肥満傾向では果糖で血糖変動の恐れ。基本は回避またはごく少量に。
     

安全な与え方(ステップ)

  1. よく洗う → 皮をむく:汚れや農薬を落とし、皮は必ず除去。
  2. 小さくカット:目安は1〜1.5cm角(超小型犬はもっと小さく)。丸のみ防止が最優先。
  3. ごく少量から:まず1〜2かけ。24〜48時間は便・皮膚・嘔吐の有無を観察。
  4. 加工品は避ける:シロップ漬け・ドライキウイは糖分過多になりやすい。
  5. 10%ルール厳守:例:1日300kcalの犬ならおやつ上限30kcal。
     

体重別の目安量(健康な成犬・“時々のおやつ”として)

※小さじ=約5gを想定。必ず1日の総カロリーの10%以内で他のおやつと合算してください。

  • 超小型(〜5kg):小さじ1〜2(約5〜10g)
  • 小型(6〜10kg):小さじ2〜3(約10〜15g)
  • 中型(11〜20kg):小さじ3〜4(約15〜20g)
  • 大型(21〜35kg):小さじ4〜6(約20〜30g)
  • 超大型(36kg〜):小さじ6〜8(約30〜40g)

参考:キウイは約69gでおよそ42kcal。目安量内であればカロリー過多になりにくいですが、あくまで時々のごほうびとして。
 

よくある質問(FAQ)

Q. ゴールデンキウイ(黄色)もOK?

基本は緑のキウイと同様。皮をむき、小さく切り、少量から。アレルギー兆候に注意してください。
 

Q. 他に安全な果物は?

りんご(種・芯は除去)、ブルーベリー、イチゴ、スイカ(種・皮除去)などは少量なら可。ただしブドウ/レーズンは厳禁です。
 

Q. 子犬や老犬にも与えて良い?

主食の総合栄養食が最優先。子犬・高齢犬・持病持ちは必ず獣医に相談のうえ、与える場合もごく少量からにしましょう。
 

まとめ

  • 皮むき&小さくカットで、時々・少量ならOK。 まずはごく少量で様子見。
  • 与え過ぎは下痢のもと。 おやつ総量は1日カロリーの10%以内に収める。
  • 持病や処方食中は要相談/原則回避。 カリウムや糖の観点からも主治医確認が安心。
     

【免責事項】

本記事は一般情報の提供を目的としており、獣医師による診断・治療の代替ではありません。症状がある場合や食事変更を行う際は、必ず獣医師にご相談ください。

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