バンコクのドッグランは犬の社会化に効果的?それ危険かも?!

バンコクのドッグランは犬の社会化に効果的?それ危険かも?!

バンコク市内だとお散歩できる場所が限られており、その中でもドッグランは多くの犬にとって運動不足を解消したり、社会化を学習できる貴重な場所として需要があるようです。

しかし、ドッグランで犬に社会化を学ばせるのは、とてもリスクがあることを認識しなければなりません。最悪の場合、一生克服できない経験をしてしまうかもしれません。

そこで本記事では、この見えない落とし穴について解説していくだけでなく、バンコクエリアで社会化トレーニングにふさわしい場所・方法をご紹介します。

 

【目次】

  1. 犬の社会化とは 
  2. ドッグランは社会化に効果的?
  3. 過去のトラブルエピソード
  4. 社会化にふさわしい場所・方法
  5. 無料カウンセリングに申し込む

1. 犬の社会化とは

犬の社会化とは

「犬の社会化」とは、身の回りのさまざまな刺激に過剰に反応せず、柔軟に対応する力を身につけることを言います。この社会化は、人間と一緒に快適に暮らしていく為になくてはならないものです。

では具体的に、社会化に求められる要素とはどのようなものが挙げられるのでしょうか?それらを以下に紹介していきます。
 

環境への適応力

犬は異なる多くの環境や状況に慣れ、それぞれの変化に対してリアクティブな行動を取らないように訓練されておく必要があります。これには異なる場所だけでなく、音や匂いへの適応も含まれます。

バンコク市内では、人や車の行き交いが激しかったり、車のクラクションといった大きな音があったりと、特に犬の環境への適応力が求められます。
 

他の犬や動物との関わり

また、犬は他の犬や動物との関わり方も学ぶ必要があります。というのも、犬の社会においても単に人との出会いだけでなく、外を散歩していれば、犬、猫、鳥といった動物に遭遇するでしょう。

このような環境下においても、リアクティブな行動を取らない為にも、他の犬や動物に慣れておく必要があります。
  

基本的な訓練

社会化は環境や他の動物になれるだけでなく、基本的な訓練も含まれます。というのも、時に突発的な出来事により愛犬が興奮してしまうことがあります。その際に、飼い主の指示に従い、冷静に対応することも必要だからです。

このように、新しい経験を学習するだけでなく、犬が突発的な刺激や状況に対しても、冷静かつ興奮せずに対処できることが、犬の社会化なのです。
 

社会化に関する迷信…

一般的な誤解の一つが「犬の社会化=他の犬や人に会わせること」という考え方です。しかし、先述したように犬の社会化は、単なる他の人や犬との接触だけではありません。
 

社会化が不足していると…

犬の社会化が不足していると、たとえしつけや訓練をしていても犬は不安や恐怖からパニックに陥ったり、噛むといった攻撃的な行動を起こすようになってしまいます。こうなってしまうと、飼い主が愛犬をコントロールするのが非常に難しくなります。

飼い主が愛犬をコントロールできないと、ドッグランはもちろん、カフェやレストランといった場所にも連れていくことが難しくなってしまいます。たとえ家の中で飼っていても、人間との共同生活を送るには犬の社会化はやはり必要です。

例えば、訪れるお客さんや業者の方、雷の音といった出来事は避けては通れません。その際、無駄に吠え続けたり、興奮して噛んだりしてしまうようでは穏やかな共同生活は困難になってしまいます。

このように社会化は犬にとって、人間社会の中で健全な暮らしを築く上で極めて重要な要素なのです。
 

2. ドッグランは社会化に効果的?

ドッグランは社会化に効果的?

ドッグランは犬同士が自由に遊べる場として認識されている部分がありますが、特にバンコクにあるドッグランは社会化の場として適していないという意見もあります。その理由と根拠について詳しく説明します。
 

しつけ不足の犬も存在する

多くの飼い主がドッグランに犬を連れて行く一方で、犬のしつけに真剣に取り組んでいるタイ人飼い主は限られています。

しつけが不足している犬が多く存在することで、犬同士の円滑なコミュニケーションが難しくなります。例えば、他の犬に対して攻撃的な態度を示す犬や、興奮しやすく制御が難しい犬がいることが挙げられます。
 

挑発的な犬種も多く存在する

タイでは、ブルドッグやピットブルといった遊び方が少し挑発的な犬種も多く飼われています。それに加えて、しつけが不足しているとトラブルが発生しやすくなります。

これは、挑発的な行動や過剰な興奮による衝突、場合によってはけんかに発展することがあります。これらのトラブルが繰り返されると、ドッグランが犬にとってストレスの溜まる場となり、逆に社会化が阻害される可能性が高まります。
 

社会化の妨げになる可能性

ドッグランにおけるトラブルや攻撃的な犬との接触が続くと、他の犬はこれを避けるようになります。これが続くと、本来は犬同士が健康的にコミュニケーションをとるべき場が、逆に社会化の場としての効果を失ってしまいます。

特に若い犬は、このような環境での経験が将来の社会性に悪影響を与える可能性があります。

総じて、バンコクのドッグランが社会化の場として適していない主な理由は、しつけの不足と未訓練の犬によるトラブルが頻発するためです。これらの問題が多く向けられるバンコクのドッグランは十分な社会化の場とは言えません。
 

3. 過去のトラブルエピソード

過去のトラブルエピソード

これからお話しするエピソードは、実際に私の愛犬がバンコク市内にあるドッグランで経験した内容になります。私が飼うのは、ボーダーコリーのチェイスと言います。当時、彼は約14カ月でした。チェイスは非常に穏やかな性格で、他の犬から挑発的な行動を受けてもスルー出来る状態にありました。

それを見て私は、チェイスは相手の行動に対して上手く対処できると勘違いをして、他の犬からのマウントを受けたり、しつこいことをされても、ほとんど介在しませんでした。というのも、他の飼い主の犬に対して、引き離したり、強く止めてと主張したくなかったからです。

今思えば、他の犬が執拗にマウントをしている時にチェイスから「助けて」という眼差しで見られていたのだと思います。私はその彼の「助けてのサイン」をくみ取ってあげることができませんでした。

そして、このような出来事が10回ほどあったかと思います。ある日、フレンチブルドッグがチェイスに対して上から乗っかってきたり、首元を甘噛みしてきていました。その行動を受けて、ついにチェイスは止めろと言わんばかりに相手の犬に対して、噛みつくような仕草を見せました。

私も初めてのことだったのでびっくりしましたが、これを境にフレンチブルドックを見ると異常に興奮してコントロールが難しくなってしまいました。

この苦手意識は一回の経験でなく、いくつかの経験が積み重なり発現します。皆様の愛犬も今は問題ないと思われているかもしれませんが、このような経験が思い当たる場合は十分に注意が必要です。
 

4. 社会化にふさわしい場所・方法

社会化にふさわしい場所・方法

ドッグランや公共の場で相手の犬をコントロールすることは非常に困難です。したがって、まずは自分の愛犬に社会化を学習させるのが大切です。そうすれば、大きなトラブルを避けることができます。
 

怖い経験をさせる前に社会化トレーニングを

Bounce Dog Sport Centerの熟練したドッグトレーナーは、各ワンちゃんの個性を的確に理解し、適切なアプローチをすることで、ワンちゃん同士が負の経験をしないように気を配り、ポジティブな経験を積めれるようサポートしてくれます。

しかし、多くの飼い主様は、「うちのワンちゃんは他の犬と上手くいかないから」と他の犬との接触を諦めていないでしょうか?

しかし愛犬の「他犬が苦手」は克服できます!
 

怖い経験経験豊富で穏やかなワンちゃんをパートナーに

経験豊富で穏やかなワンちゃんをパートナーに

犬も人間と同様、個々の性格が異なります。おっとりとして怖がりなワンちゃんもいれば、他の犬に無関心なリラックスしたワンちゃんもいます。控えめなワンちゃんもいれば、自信に満ちたワンちゃんも存在します。

Bounce Dog Sport Centerでは、どんなワンちゃんでも訓練しやすいように、まずは経験豊富で穏やかなワンちゃんをパートナーにして、社会化トレーニングを始めます。

以下に、Bounce Dog Sport Centerに在籍する、訓練された穏やかな先生犬の一部を紹介します。
 

ウンサン先生

女の子シェルティのウンサン先生。

アゴを撫でてもらうのが大好きなウンサン先生。

普段からとても穏やかな性格で、誰からも愛されるキャラクターです。

社会化トレーニングに相性抜群の先生犬です。
 

ボラ先生

男の子ラブラドールのボラ。

当施設の看板犬です。

小さい&大きなワンちゃんに対しても、常に温厚&冷静。

時に厳しく𠮟ってくれる、大ベテランの先生犬です。
 

社会化トレーニングの第一歩

子犬だけでなく、成犬の社会化トレーニングを実施しています。

経験豊かなプロのトレーナー監修のもと、その子にあったさまざまな人、物、犬、環境に触れさせることにより、その子の許容範囲を無理なく広げていきます。

以下に、社会化トレーニングの一部をご紹介したいと思います。
 

障害物越しにご挨拶

犬との初対面では、急に接近させたりドッグランに入れたりせず、柵や障害物を隔ててお互いの距離を保ち、行ったり来たりさせます。

この際、相手のワンちゃんにも行ったり来たりしてもらいます。どちらのワンちゃんもリードをつけて人が誘導します。
 

トレーナーの外側からご挨拶

状況に慣れてきたら、徐々に距離を縮めていきますが、まだワンちゃんとワンちゃんの間にはトレーナーが歩きます。

ワンちゃん同士はお互いの存在を感じつつも、反応しない距離を保ちながら、それぞれが行ったり来たりを繰り返していきます。
 

トレーナーの内側からご挨拶

次に、ワンちゃんがトレーナーの内側を歩き、さらにワンちゃん同士の距離を縮めていきます。

しかしながら、依然としてワンちゃん同士が接触しない距離が保たれます。
 

同じ空間でリラックス

この状況に慣れてきたら、次は同じ空間の中で別のことに集中してもらいます。例えば、「お座り」や「待て」といった基本的なコマンドに集中してもらいます。

そして、相手のワンちゃんが危害を加えてこない存在だと認識させてあげます。
 

交互にワンちゃん同士でご挨拶

そして最後に、犬同士の挨拶ができるかどうかを見極めます。こうした段階を踏んで徐々に近づけていくことで、「怖くない犬もいるんだ」という自信を少しずつつけることができます。

他の犬が周囲にいる状況でも、落ち着いていられる経験を積ませることで、愛犬が自信をつけられるようお手伝いします。こうしたアプローチによって、愛犬の社交性を向上させる一方で、自信を育むサポートを行います。

他にも、経験豊かなプロのトレーナー監修のもと、それぞれのワンちゃんにあわせて、対犬関係だけでなく、人、物、環境に触れてもらい、そのワンちゃんの許容範囲を無理なく広げていく社会化トレーニングを実施します。

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