都会バンコクで暮らす犬のアレルギーの原因と対策

都会バンコクで暮らす犬のアレルギーの原因と対策

大都市バンコクでは、オフィス街、、娯楽施設、その他の飲食店などが多く立ち並び、多くの人たちが集まるエリアです。そして、多くの人が犬を飼っており、少し外を歩くと散歩している犬に出会うことも珍しくありません。

犬にとって郊外または都市部に住むとでは外部環境のリスクが異なってきます。実はあまり知られていませんが、愛犬(および飼い主)が日常的に都市部特有のアレルギーにさらされていることがあります。

事前に都市部におけるアレルギー発症のリスクを理解しておくことで、無駄に高額な医療費をかけずに、犬の健康とウェルネスを保つことができます。そこで、本記事では都市部で懸念されるアレルギー、その症状、そして飼い犬が苦しんでいる場合の対処法について解説します。
 

1. 悪影響を与える都市アレルギー

1. 悪影響を与える都市アレルギー

バンコクの大気汚染

都市部が大気汚染の原因であることは周知の事実ですね。これは犬にもアレルギーを引き起こす可能性があります。

都市部は他の地域に比べて交通量が多く、高層ビルに囲まれて新鮮な空気の流れが少ないため、有害な排出物が大気中に逃げにくくなります。

特にバンコクでは、この問題が深刻です。というのも、バンコクの交通渋滞は世界的に見ても酷く、特に朝夕のラッシュアワーに大気汚染が深刻化します。

犬は大気中粉塵にアレルギー反応を示すことがありますが、長期間さらされると、脳の炎症、呼吸困難、繁殖力、肝臓、免疫系の問題など、より深刻な健康問題を引き起こす可能性もあります。
 

室内での受動喫煙

最近の研究では、喫煙しない家庭の犬は、喫煙する家庭の犬よりも健康な肺を持つことが示されています。

バンコクに住むほとんどの犬が家(コンドミニアム)の中で多くの時間を過ごかすと思いますが、室内に住む犬は、布地、家具、特にカーペットに付着しているタバコ臭から受動喫煙してしまう可能性があります。

この研究によると、たばこの煙にさらされた犬は、鼻腔がんを発症するリスクが高くなることが報告されています。
 

室内のカビ胞子やダニ

バンコク市内のコンドミニアムに住み、外出が限られている犬は、室内のダニの糞や死骸、そしてカビの胞子といった脅威に対して脆弱です。

カビは湿度65%以上、室温20~25℃、ダニは湿度70%以上、室温20~25℃と、暖かくてジメジメした同じような環境を好むため、湿度の高い時期になると、カビとダニが繁殖しやすくなります。

さらに、室内のダニはカビを好物としているため、カビが繁殖している場所にはダニも発生しやすいという、負の相乗効果が働きます。そして、湿気の多いタイでは、このような室内環境になるリスクが高いと言えます。

犬は、ダニの糞や死骸、そしてカビの胞子に対してアレルギー反応を示し、人間は呼吸器感染症や免疫系の弱体化のリスクがあります。

このように、ダニは人間と犬の両方に悪影響を与えるアレルギーです。両者ともにくしゃみを引き起こす可能性がありますが、犬には皮膚の刺激や消化問題も発生する可能性があります。
 

道端に捨てられた物

散歩に出かけることは、室内アレルギーへの曝露を減らすために重要です。

しかしながら、バンコク市内には多くの屋台が点在しており、それらの付近には食べ物の残りが落ちていることがあります。それが、チキンや穀物といった犬がアレルギー反応を示しやすいものである可能性もあるので注意が必要です。

加えて、散歩中や犬が立ち寄る場所で、捨てられたタバコの吸い殻や壊れた電子タバコを吸っている人に出くわすこともあります。ニコチン中毒は犬にとって非常に深刻で、よだれ、下痢、けいれんなどを引き起こす可能性があります。
 

2. アレルギー反応の識別方法

2. アレルギー反応の識別方法

犬がアレルギー反応を示す場合、以下のような症状が現れることがあります。

  • かゆみ(皮膚、耳、目)
  • 蕁麻疹(じんましん)
  • 腫れや炎症
  • 下痢や嘔吐
  • くしゃみ
  • 過剰な舐めや掻きむしり
     

これらの症状がアレルギーによるものか、もしくは風邪や目の感染症など他の状態によるものか判断がつかない場合は、犬の状態を観察し、獣医に相談してください。

症状がいつどこでひどくなるかを記録し、室内外のどちらで悪化するか、または食事後に悪化するかを確認してください。

パターンを見つけたら、可能性のある要因を順に取り除き、症状の変化を確認して原因を絞り込むことができます。このような情報は、獣医が適切な対応を決定するのにも役立ちます。
 

3. アレルギーに対する対策方法

3. アレルギーに対する対策方法

愛犬が体調を崩している時、飼い主は何もできず無力感を感じることがあります。そんな時は、迷わず獣医師に相談してください。

飼い主が出来る事として、ドッグウォーキングトレーニングがあります。正しい散歩方法を学ぶことで、散歩中の犬に危険を認識し、避ける方法を教えることができます。

さらに質の高い食事は、犬の栄養バランスを整えるだけでなく、食物アレルギーを予防するのにも役立ちます。消化をサポートし、健康な免疫系を維持するために必要なプレバイオティクスやビタミンEを配合した栄養バランスの取れたドライドッグフードを与えることが大切です。

都市の危険について少し意識し、栄養バランスの取れたドッグフードを与えることで、犬も私たちと同じようにバンコクライフを楽しむことができるでしょう。
 

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