バンコクで犬と暮らしている、または長期滞在している方にとって、日常の散歩は欠かせない時間です。
しかし、日本とは植生が大きく異なるタイでは、街路樹・歩道脇・公園・空き地に生えている植物の中に、犬にとって有害なものも存在します。
特にバンコクは、
- 年間を通じて高温多湿。
- 雑草・観葉植物・南国特有の低木が自然繁殖。
- 管理されていない空き地や歩道が多い。
といった環境条件が重なり、「犬が口にしやすく、かつ危険な植物」が身近に存在しています。
本記事では、バンコク市内で特によく見かけ、犬が食べてはいけない代表的な草・植物を中心に、症状・リスク・散歩時の対策まで含めて詳しく解説します。
トウダイグサ(Euphorbia属)

バンコクの歩道脇や植え込みで非常によく見かける植物です。見た目は一見無害そうですが、茎や葉を折ると白い乳液(樹液)が出るのが特徴です。
犬への危険性
この白い樹液には強い刺激性・毒性があり、
- 口腔内の炎症
- よだれの増加
- 嘔吐・下痢
- 目に入ると角膜炎
などを引き起こす可能性があります。特に子犬や草をかじる癖のある犬は要注意です。
散歩時の注意点
- 茎が折れて白い液体が出ている植物には近づけない。
- 雨季後は倒れた株が地面に広がりやすい。
ハイビスカスの落葉

ハイビスカス自体は一般的に強い毒性は報告されていませんが、落ち葉を大量に食べると胃腸が荒れて嘔吐・下痢を起こすことがあります。腐った落ち葉や薬剤散布後の葉は特に注意が必要です。
犬への影響
- 胃腸の不調
- 軟便・下痢
- 嘔吐
特に落ち葉をむしゃむしゃ食べる癖のある犬は注意が必要です。
モンステラ(ホウライショウ属)

バンコクでは、観葉植物がそのまま屋外に植えられているケースが多く、モンステラも歩道沿いで頻繁に見かけます。
犬への危険性
モンステラにはシュウ酸カルシウム結晶が含まれており、
- 口内の強い刺激
- 舌・喉の腫れ
- よだれ
- 痛みによるパニック
を引き起こす可能性があります。
ディフェンバキア(Dieffenbachia)

ホテルやコンドミニアム周辺、公園などで非常によく使われる観葉植物です。モンステラ同様、強い刺激性を持つ植物です。
犬への影響
- 舌や喉の腫脹
- 呼吸困難
- 嘔吐
重症化すると緊急性が高くなるため、摂取が疑われる場合は速やかに動物病院へ。
野生のキノコ類(雨季)

雨季(6〜10月)になると、公園・芝生・植え込みに突然キノコが発生します。これらは種類の判別が非常に難しく、犬にとって危険です。
犬への危険性
- 中毒症状
- 神経症状
- 肝障害
「少量だから大丈夫」は通用しません。
散歩中にできる現実的な対策
リードは短めに
拾い食いを防ぐため、歩道・植え込み付近ではリードを短く持つ。
草を食べる癖がある犬は訓練も検討
特に子犬や保護犬は注意。
雨季は特に注意
倒木・雑草・キノコが増えます。
「食べたかも?」と思ったら様子見しない
南国植物は症状が遅れて出るケースもあります。
バンコクでは「日本と同じ感覚」が一番危険
バンコクの街中は一見整備されていますが、犬にとっては危険となり得る植物が日常的に存在しています。特に、
- トウダイグサ類
- 観葉植物(モンステラ・ディフェンバキア)
- 雨季の野生キノコ
はバンコク特有のリスクと言えるでしょう。
愛犬の健康を守るためには、知らない草や植物を見かけた際には「食べさせない」よりも「近づけない」「習慣化させない」ことが大切です。
関連記事